先月、ノイズをある程度カットしながらも、少し音が聞こえるタイプの高級耳栓「Loop」のシリーズである「Engage 2」を購入しました。使ってみたところ、なかなか良かったので、さらに遮音性が高い「Quiet 2」も購入し、1ヶ月弱併用してみました。
「Quiet 2」の方が少し価格が安い
周りの騒音を減らし、必要な音がクリアに聞こえるイヤープラグ。
https://www.loopearplugs.jp/
騒音を減らして、あなたの空間を守る。より快適な付け心地に進化して新登場。
https://www.loopearplugs.jp/
ちょっと安いのでこっちも試しに…という危うい思考
Quiet 2 開封
選んだ色は紫です。肌になじむ色の中で、これが一番マシでした。外出時にも使えるように、目立たない色にしたかったのです。
Quiet 2はカラバリが微妙
Engage 2とQuiet 2を並べてみた。Engage 2はボディがプラスチックか何かで半透明。Quiet 2はシリコン。
Quiet 2はイヤーチップに穴がない
Engage 2はドーナツ型の本体の一部とイヤーチップに穴が空いていて、その穴を音が通過する際に16dBのノイズがカットされ、耳に音が届くといった仕組み。一方Quiet 2は遮音タイプなので全部シリコン素材、本体にもイヤーチップにも穴はない。
Quiet 2は24dBのノイズリダクションらしい
Engage 2とQuiet 2の装着時の比較。Quiet 2は素材と色のせいか存在感が強い。
まじで擬態するものが欲しい人にはEngage 2のクリア色がおすすめ
Engage2とQuiet2の使用感
装着感
ここからは使用感についてです。驚くべき点は、Loopの耳栓に共通して言えることですが、長時間使用しても本当に疲れないし、痛くならない。そして、つけていることを忘れるほど快適です。他の耳栓は試したことがないのですが、オープンイヤー型のイヤホンだと、どんなに頑張っても3時間が限界。しかし、Loopの耳栓は何時間でもつけていられます。これは驚きでした。正直、軽く見ていました。
風呂の時間以外ずっと装着してたとしても無害
ただ、Engage 2とQuiet 2ではボディの素材が異なるため、どちらが疲れにくく、違和感なく長時間装着できるかというと、圧倒的に後者のQuiet 2が優れています。全シリコン製はやはり強力です。見た目は少し微妙ですが。
就寝時の使用でもQuiet 2の方が圧倒的に外れにくい
オクルージョン効果について
オクルージョン効果(Occlusion Effect)とは、耳が塞がれることで自分の体内から伝わる音(特に低音)が強調され、声や咀嚼音がこもって響くように感じられる現象です。
声を発する時や飲食時にはQuiet 2よりもEngage 2の方が適しています。後者はこの問題に対策が施されており、会話用として売り出されているだけのことはあります。
Quiet 2の遮音性
さすがにGoogle Pixel Buds Proの電子ノイズキャンセリングには、Quiet 2でも敵いませんでした。Quiet 2をつけていても、目の前のキーボードの音や、デスク横の空気清浄機の音がかすかに聞こえます。ただ、それらは全然気にならない程度です。それでも、日常の中で「えっ、全然聞こえなかった!」という場面が多くあり、遮音性はかなり優れていると感じました。何より、電子ノイズキャンセリングと違って充電が不要という点は大きなメリットです。
Amazonのレビューで気になっていた「Quiet 2を緩く装着するとEngage 2の使用感に近づく」という記述についてですが、やはり想像通り、Quiet 2を緩く装着してもEngage 2のようにクリアな音は聞こえません。そもそも、Engage 2でもQuiet 2でも、緩く装着すると耳毛がこすれるようなフサフサ音が気になり、不快です。ですので、緩く装着するのは規格外かなと。やはり基本的にはしっかり装着するべきだと思います。Engage 2のボディにある穴の存在価値は高いと実感しました。
オープンイヤーイヤホンとの併用
Engage 2もQuiet 2も耳へのフィット感が非常に良いため、その上からオープンイヤーイヤホンのShokz Openfitを装着することは問題なくできます。ただ、Quiet 2は遮音性が高い分、イヤホンの音がこもって聞こえます。そのため、オープンイヤーイヤホンと併用するなら、Engage 2の方が適しています。
ノイキャンしつつ周囲の音を聴きつつイヤホンから音が聴けるという最強タッグ
Google Pixel Buds Proだと、完全な遮音ノイズキャンセリングかデジタル集音のどちらかしか選べません。一方、Shokz Openfitだと周囲の音は聞こえるものの、ノイキャンはできません。そういう理由で、Loop Engage 2+Shokz Openfitという構成になることが多いです。2つも装着しているのに、見た目も装着感もゴチャゴチャせず、快適に使えるのが助かります。
Loop Engage 2を通すとShokz Openfitの音はよりクリアになる
Engage2とQuiet2の比較
Engage 2とQuiet 2の開封時の比較。説明書の構造図に差異があります。
この構造図は公式Webにあるものと同じ
比較
そもそもEngage 2とQuiet 2は用途が異なりますが、一応比較しておきます。
使い分け方
Quiet 2は完全に遮音したいときに、Engage 2は少し環境音を聞きたいときに使い分けています。やはりどちらか一方だけに絞ることは難しく、それぞれにメリットがあるので、状況に応じて使い分けるのがベストです。
使用頻度はどちらも同じくらい
別売りのコードについて
Engage 2を数日使ってみて、人の家で外してそのまま忘れて帰ったり、脱いだ服のポケットに入れっぱなしで忘れたり、就寝中に耳から外れてベッド中を探しまわったりしました。これじゃ失くすなと思い、Loop公式で首掛けコードが売られている理由を理解しました。
ただ、公式のコードであるLoop Linkは高すぎたので、代わりにAmazonで廉価版のコードを購入してみました。
製品自体は、公式がバカ高かったので「この値段で売ってくれてありがとう」と良い印象を持っていました。しかし、実際にLoopにコードをつけてみると、意外といろいろなデメリットがあることに気づきました。
これらのデメリットは、Loop公式のコードであるLoop Linkでもあまり変わらないようなので、そもそもコードはつけない方がいいなと思いました。
ただ、どうしてもつけたい場合はQuiet 2の方がまだマシかもしれません。Engage 2に比べて、Quiet 2の方が衣擦れノイズが弱く、フィット感もあまり悪化しなかったからです。
低コストで不要な物と気づけて良かった
コメント