かねてより気になっていた高級耳栓シリーズLoopの、ノイズはカットしつつも会話はできるってタイプのものを買ってみた。価格は5000円弱。
周りの騒音を減らし、必要な音がクリアに聞こえるイヤープラグ。
https://www.loopearplugs.jp/
Loop製品の中では安い方
週末のフードコートのガヤガヤとか、カフェの隣席の会話、近所の暴走トラックの騒音、そういった日常の気が散るノイズをカットしつつ、目の前にいる人やペットとは会話できて、自室で流してるBGMは聞こえる、というものなら最高だな?!と期待しつつ。
めちゃ軽い箱で届いた、まあバッテリーとかもない、ただの耳栓なのでね。一般的な耳栓と比べるとだいぶ高級品だが…
まあノイキャンイヤホンと比べるとめちゃ安いよね?充電不要だし?
開けたら耳栓本体が入ったケースと、サイズ違いのイヤーチップがたくさん入ってた。ケースは直径4センチ、厚み1.5センチ。
製品使用素材がエコじゃないってレビューをAmazonで見かけた
ケースはほんとに想像以上にちっちゃかったし、軽かった。落としそう、無くしそう。
ワイヤレスイヤホンの感覚が抜けなくて違和感がすごい
Google Pixel Buds Pro・Shokz Openfitと並べてみた。いや、音楽が聴けるわけではないから比較対象とするのはおかしいのだが、どうしてもワイヤレスイヤホンの感覚が抜けず…
それにしても小さい
ケースを開けて耳栓本体とコンニチハした所。今回私はDuskというカラーにした。クリアと迷ったがクリアだと色的に完全に耳の一部として擬態してしまうのでつまらないかなと思った。
耳栓本体は本当に軽く小さい。イヤホンのような装着方法だが、装着感は極めて軽い。一般的な耳栓のような圧迫感もない。そもそも音の取捨選択という機能性が違うし… そう、この製品は、一般的な耳栓の完全遮音を目指すものでもなく、イヤホンの音を聞いたりノイキャンしたりするものでもない。音の取捨選択をするというもの。
気になるその仕組みだが、どうやらドーナツ型の本体に穴が空いていて、その穴を音が通過する際に16dB程カットされ、耳に音が届くといった仕組みのよう。
ここからは実際の使用感。
まず、音の基本機能の印象。全体的に音量が下がる。音のトゲがなくなる。何の音かも分からん不要な環境ノイズはほとんど聞こえなくなる。しばらく装着して過ごして、いきなり取ると、耳に入るノイズが10倍くらいに増える。
着脱時の情報量の差がすごい
詳細な音の印象だが、手持ちのスマホやテレビの出力音の音量は体感少しだけ下がる(出力音内の人の声はクリアに聞こえる)。自室の空調機器(エアコン・サーキュレーター・空気清浄機・加湿器・換気扇)や洗濯機の音はノイズ感が減り作動音の音量は下がる(完全に作動音がしなくなると不安になるので丁度よい)。近くのBGMは少し音量が下がる。ペットの首輪の鈴の音は一人暮らしの賃貸の広さの家の中ならどれだけ離れてても大体聞こえる(安心)。スピーカー出力したWeb会議の相手の声は少し音量が下がる。玄関での宅配の応対時の受け答えは問題なく可能で、その際周囲のノイズは減る。キッチンのガスコンロの作動中の音は隣の部屋に行くとほとんど聞こえなくなる(忘れそう)。窓の外で遊ぶ近所の親子の会話は聞こえはするが親の声は明瞭には聞き取れない(気が散らない)。
夜間田舎住宅地散歩時、後ろを歩く人の気配とかには気づかなそう(危ない)。このLoop Engageよりも遮音性の高いExperienceというライヴやバイク乗りに向いているタイプがあるが、車の運転中の気が散る音の対策にはこっちのEngageのほうが遮音性が低くて安全でいいかなとも思った…が、車の運転中の耳栓装着は何が何でも違反対象になりそうなので諦める…
自分の声や咀嚼音は籠もって聞こえるが、装着時の密閉度により変わってくる。ゆるく装着すると、耳をふさいだ時のような主張の強い籠もり方はしない。
明らかにノイズは減っているので、聴覚過敏の方には本当にいいと思う。私もたまに周囲の音のせいで気が散って人との会話がままならないシーンがあるので、そういう時にいいなと思った。
装着時の見た目もさりげなくて良い。完全擬態させたい人はクリアカラーなら本当にバレなさそう、光に照らされたりしなければ。
イヤーチップのサイズさえ自分の耳にあっていれば、長時間利用もできる。完全に耳の穴を塞がず、耳に乗せるように入れておくだけでも、ノイズは減っている感覚なので、頭痛が起きたらちょっと緩めるようにしようかなと。
一晩中つけてても耳や頭は痛くならない
Amazonのレビューで、この音の取捨選択ができるEngageというタイプじゃなくて、完全遮音のQuietというタイプでも、ゆるく装着しておくとEngageみたいな音になると言ってる方がおられたが、何となく音の想像はできる。ただEngageほど会話がクリアには聞こえないんじゃないかな。
で、耳から出る凹凸とかも無いので寝ホンにできるし、なんと上からShokz Openfitを装着することもできる。
Google Pixel Buds Proだと完全遮音ノイキャンかデジタル集音しかない、Shokz Openfitだと周囲の音は聞こえるがノイキャンができない、てことで頻繁にLoop Engage 2+Shokz Openfitという構成になる。2つも装着してるのに見た目も装着感も渋滞はしなくて助かる。
Loop Engage 2を通すとShokz Openfitの音はよりクリアになる
さて、冒頭で上げた期待に対して現状判明している結論はこちら。
- 週末のフードコートのガヤガヤ・カフェの隣席の会話→音量が下がり音のトゲがなくなるだろう。
- 近所の暴走トラックの騒音→音量が下がった、規模の小さいものはほとんど聞こえなかった。
- 目の前にいる人やペットとは会話できる?→少し音量が下がるが可能。
- 自室で流してるBGMは聞こえる?→音量が下がるが聞こえる。
価格もそれなりにしたので、欲を言えばもっとノイズだけを遮断してほしかったし、もっと装着感を軽くしてほしかった。ただ会話や日常生活に適しているLoop製品は恐らくこのEngageしかないようなので、これ以上を求めるのは今の時代無理なのかなあとも思う。
まあ明らかに耳への情報量は削減できており、ストレスは軽減されると思う。できる限りいろんな場面で装着を続けていきたい。
次の課題は目への情報量を減らすことだなぁと思った
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