手持ちのHDMI機器、サウンドバー、4Kモニターで、最高の映像と音を楽しむにはどうすればいいのか?私の試行錯誤と、たどり着いた最終結論をまとめます。

いろんな繋ぎ方してメリデメまとめました
格闘中のAV機器たち
私が持っている主なAV機器はこちらです。

Chromecast with Google TV: ストリーミングの要
PS4 Pro
Nintendo Switch
YAMAHA サウンドバー YAS-109
└ HDMI入力×1 / HDMI出力(ARC)×1 / 光デジタル入力あり / イヤホンジャックなし
4Kモニター JN-VT500UHD
└ HDMI入力×4 / HDMI出力なし / 光デジタル出力あり(音質は劣悪) / イヤホンジャックあり(音質は劣悪)
これまでの接続と不満点
現状は大きく2つのパターンで繋いでいましたが、どちらも不満がありました。
1. Chromecast直挿し:音質は良いが映像が不安定
Chromecast → サウンドバー(HDMIパススルー)→ 4Kモニター
👍 メリット: 音声がサウンドバーに直接届くため、高音質でサラウンドを楽しめます。
👎 デメリット: 映像が安定するまで1分ほどかかるハンドシェイク問題が発生します。また、サウンドバーのHDMI入力が1つしかなく不便です。

パススルーを1度通ると、最初だけ映像が乱れる
2. ゲーム機接続:シンプルだが音質が残念
PS4 / Switch → 4Kモニター → サウンドバー(光デジタル)
👍 メリット: 映像接続はシンプルです。
👎 デメリット: モニター経由の光デジタル出力だと、5.1chサラウンドが2chにダウンミックスされてしまい、サラウンド感が失われます。

ゲームではそこまで音質にこだわらないため許容してるけど、やはり惜しい
試してわかったこと:HDMIパススルーの落とし穴
快適な環境を目指して色々な接続を試しましたが、どれも一筋縄ではいきませんでした。
試練1: 全機器をモニターに集約
Chromecast / PS4 / Switch → 4Kモニター → サウンドバー(光デジタル)
👍 メリット: 配線はシンプルになりました。
👎 デメリット: やはり光デジタル接続による5.1chの2chダウンミックスは避けられず、高音質とは言えませんでした。

おそらく一番一般的な繋ぎ方
試練2: HDMI音声分離機(エレコム ASC-HDAV121BK)
有線ヘッドホンも使いたくて導入しましたが、当初は残念な結果でした。
パターンA: 映像が映らないケース
Chromecast → HDMI音声分離機 → サウンドバー → モニター
👎 デメリット: 映像が2度パススルーを通るため、ハンドシェイクが完全に不安定になり、映像が全く映りませんでした。

音声分離機買った意味
パターンB: 音質が劣化するケース
Chromecast → HDMI音声分離機 → モニター(光デジタル)→ サウンドバー
音声分離機で音声を分離し、映像はモニターへ直結。光デジタル出力でサウンドバーへ繋ぎます。
👍 メリット: 視聴はできました。映像の安定には1〜2分かかりますが、これは許容範囲内です。
👎 デメリット: 光デジタル接続にすると、5.1chサラウンドが2chにダウンミックスされてしまい、音質が劣化します。

機器関係なくパススルー通るとハンドシェイクが起こるということはわかった
HDMIパススルーを2度通る接続は、私の環境では映像が不安定になる
断念した他の方法
HDMI分配器の利用
映像が2度パススルーを通るため、ハンドシェイク問題が起きると予想され、試しませんでした。

分配機でHDMI機器集約は叶っても映像が映らない、おそらく
ARC対応モニターの導入
今使っているモニターはARC非対応。ARC対応4Kモニターは選択肢が少なく高価で、相性問題のリスクもあるため断念しました。

一般的にモニターにARCを求める人は少ないのか、まじで探すの大変
AVアンプの導入
AVアンプを検討しましたが、いくつかのパターンで問題がありました。
パターンA: HDMI出力1つのAVアンプ
Chromecast / PS4 / Switch → AVアンプ(HDMIパススルー)→ サウンドバー(HDMIパススルー)→ モニター
👎 デメリット: HDMI出力が1つのエントリーAVアンプでは、結局映像が2度パススルーを通るため、ハンドシェイク問題で映像が映らない可能性が高いと判断。また、AVアンプは大型で、黒いボディが好みではありません。

HDMI出力端子1つのエントリー機AVアンプ、危うく買いかけてたからほんと焦る
パターンB: HDMI出力2系統のAVアンプ
Chromecast / PS4 / Switch → AVアンプ(HDMIパススルー2系統出力)→ 映像はHDMIでモニタ、音声はHDMIでサウンドバー
この構成なら、映像と音声をそれぞれ最適な経路で伝送でき、高音質・高画質・有線ヘッドホン利用を全て満たせます。しかし、
👎 デメリット: AVアンプは高価で、サイズも大きく、黒いボディが好みではないため、導入を断念せざるを得ません。

金と場所の余裕があったらこの方法にする
AVアンプなしで実現する、最適解へ
様々な試行錯誤の結果、AVアンプを使わずに全ての条件を満たす唯一の現実的な解決策が見つかりました。
それは、HDMI音声分離機を活用することです。
理想の接続構成(最終結論)
Chromecast / PS4 / Switch(都度差し替え)→ エレコムHDMI音声分離機(ASC-HDAV121BK) → 映像はHDMIでモニタ、音声は光デジタルでDACまたはサウンドバー
この構成を実際に試したところ、以下のことが確認できました。
- Chromecast → 音声分離機 → モニター:映像は安定するまで1〜2分かかりますが、許容範囲内。
- Chromecast → 音声分離機 → 光デジタル → サウンドバー:サウンドバーにDolby Digitalと表示され、5.1chサラウンド音声が正常に出力されることを確認。
この結果から、エレコムの音声分離機(ASC-HDAV121BK)がDolby Digital / DTSサラウンド音声に対応しており、私の環境で実用可能であることがわかりました。
この接続構成のメリットとデメリットは以下の通りです。
- 👍 メリット:
- サラウンド音声を高音質で維持: モニターの光デジタル出力で起こる5.1chの2chダウンミックスを回避し、Dolby Digital/DTSサラウンド音声をそのままDACやサウンドバーに送れます。
- 映像が安定: 映像は音声分離機を一度通るだけでモニターに送られるため、映像の不安定化を防げます(初期の安定時間は許容)。
- 有線ヘッドホンで高音質: 音声分離機からDACに光デジタル信号を送れば、高音質なヘッドホンリスニングが可能です。
- 低コスト・省スペース・好みのデザイン: AVアンプよりはるかに安価でコンパクト、デザインの選択肢も増えます。
- 👎 デメリット:
- 差し替えの手間: HDMI入力が1つしかない音声分離機なので、PS4やNintendo Switchなど他のHDMI機器と接続するたびにケーブルの差し替えが必要です。
- 光デジタル音声の制限: 光デジタルはHDMIに比べて帯域が狭く、Dolby TrueHDやDTS-HD Master Audioといった非圧縮のマルチチャンネル音声(ロスレスオーディオ)は送れません。
- 将来のフレームレート対応: 現在のエレコムの音声分離機は4K/60Hzまでの対応で、PS5などの4K/120Hz出力には対応していません。将来的なゲーム機の買い替えなどを見据えると、対応機種への買い替えが必要になる可能性があります。
今後の計画:DACの導入
エレコムの音声分離機が有効であることが分かったので、残るはDAC(デジタルアナログコンバーター)を購入し、有線ヘッドホンを接続できるようにすることだけです。
DAC候補

有線ヘッドホン用に買う光デジタル入力できるDACも検討
- 豊富な入力: 光デジタル、USB、同軸デジタルに対応。
- パワフルなヘッドホンアンプ内蔵: 幅広いヘッドホンをしっかり鳴らせます。
- 拡張性: ライン出力も備えています。
- 高コスパ: コンパクトな金属筐体で、音質と機能のバランスが非常に優れています。
- 色: シルバーモデルは、希望する白に近いメタリックな色合いです。

K11 R2R は温かくアナログ的な音、K11 はクリアで現代的な音
他の選択肢の現状
- SMSLやTopping: コストパフォーマンスは良いですが、K11同等以上のヘッドホンアンプ性能と豊富な入力を備えるモデルは、価格が上がったり色が黒に限られたりすることが多いです。
- より安価なDAC: さらに価格を下げると、ヘッドホンアンプの出力が弱かったり、光デジタル入力の対応が限定的だったり、デザイン性が落ちたりする傾向があります。
もしAVアンプを選ぶなら

もしAVアンプをやっぱり買うんだったらこちらの候補になります
- デノン Denon AVR-X2800H
- ソニー(SONY) STR-AN1000
- JBL MA9100HP
コメント